「ハウスメーカーの設計職は年収がどれくらいなのか」
「建築士の資格を取れば給与は上がるのか」
「不動産業界から移ると給料はどう変わるのか」
ハウスメーカーへの転職を考えるとき、営業職以外の情報は意外と見つかりません。
本記事では、設計職の年収・建築士資格の価値・不動産業界からの転職での年収の変化を、独自調査と各社の公開資料をもとに解説します。
ハウスメーカー設計職の年収実態:資格と経験が鍵
この記事は、ハウスメーカーの設計職・建築士資格・不動産業界からの転職という3つの視点で、給与とキャリアの実情をまとめたものです。
「各社の平均年収を比べたい」「住宅営業の給与レンジや評価制度を知りたい」という方は、比較に特化したハウスメーカー年収ランキング|営業職の給与・賞与を比較をご覧ください。全社平均と営業職の年収の違い、求人票のモデル年収の読み方まで整理しています。
前提として、住まキャリが住宅業界経験者200人・不動産業界経験者200人に行った独自調査では、住宅業界(ハウスメーカー)の平均年収は645万円、不動産業界は616万円でした(調査時点で国税庁が公表していた全国平均は460万円。最新の令和7年分では487万円)。業界としては高い水準ですが、職種と資格で差が出ます。その差をこの記事で見ていきます。

各社ごとの年収・福利厚生・口コミは、企業別の記事にまとめています。
出典:
国税庁「令和7年分民間給与実態統計調査結果について」
ハウスメーカーの設計職で働くと年収はどうなる?

続いて、ハウスメーカーの設計職の年収とキャリアパスについて見ていきましょう。
高年収を狙うにはどのような方法があるのかもまとめました。
設計職の年収
設計職の給与水準は、企業や経験年数によってばらつきがあるのが現状です。
大手ハウスメーカーは、全社の平均年収が全国平均を大きく上回る水準です。
設計職の給与が高い企業としては、積水ハウスや大和ハウス工業、旭化成ホームズなどの大手が挙げられます。
これらの企業では、設計職の専門性を重視し、高い給与水準を設定しているのが特徴です。
設計職の年収に影響する要因
ハウスメーカーの設計職は専門職です。顧客の要望や建築基準法、社内基準、コスト、施工性など、多くの制約があります。
その中で最適な解を導き出します。難易度と責任の重さが年収に反映されるでしょう。特に大手ではプロジェクト規模が大きく、高度な専門知識とマネジメント能力が求められます。
そのため、資格と実務経験が年収に直結します。しかし、中小企業や設計事務所では年収水準が異なります。一概に「設計職=高年収」とは言えません。
自身のスキルや経験、目指すキャリアパスによって、最適な企業選びが年収アップの鍵となります。
また、設計職の給与は、経験年数によっても大きく変動します。
新卒入社の場合、全社平均より低い水準からスタートするのが一般的で、管理職になるまでは、給与の伸び率が鈍化する傾向があります。
設計職の仕事内容と求められるスキル
住宅の品質を考慮し、専門性の高さが求められるハウスメーカーの設計職は、顧客の要望をベースに住宅の設計図を作成することが主な仕事です。
具体的な仕事の流れは以下の通りです。
- 間取りやデザイン、予算など顧客の要望を踏まえて検討
- 要望をベースに設計計画を作成
- 設計プランを顧客に提案
- 要望に沿った修正を加え最終的に設計図を作成
設計した住宅を形にするため、施工部門とも緊密に連携を取ることが求められます。
図面通りに施工されているかチェックし、品質管理に努めるため、建築士の資格を持ち、CADなどの設計ソフトを使いこなすスキルが求められます。
また、顧客との打ち合わせを通じて、的確に捉え、最適な提案力も重要なスキルと言えるでしょう。
ハウスメーカーで建築士資格があると年収はどうなる?

建築士の資格を持った人がハウスメーカーで働いた場合、年収はどうなるのでしょうか。順番に見ていきましょう。
建築士資格を取得すると年収が変わる
ハウスメーカーでは、建築士資格を持っている経験者は給与アップが期待できると言われています。
特に一級建築士の資格は、設計職や施工管理などで高く評価される傾向にあります。資格取得によるステータスアップが給与交渉を有利に進める材料になるのです。
また、資格を持っていることで、より高い役職やポジションを目指せたり、独立して建築士事務所を開業したりすることも可能です。
建築主から直接仕事を受注し、自分の裁量で設計業務を行えるようになるのが魅力だと言えるでしょう。
建築士の資格を取得するメリットをまとめてみました。
- 設計や施工管理工事の仕事に就ける
- ハウスメーカーでの昇進・昇給に有利
- 独立して建築士事務所を開ける
- 建築業界でのキャリアアップが目指せる
資格を取得することで、建築士としてのキャリアの選択肢が広がるのが大きな魅力だと言えるでしょう。
出典:
一級建築士免許の登録等について – 国土交通省
一級建築士について – 国土交通省
キャリア形成のポイント
建築士としてのキャリアを形成していくためには、以下のようなポイントが重要です。
- BIM/CADスキルの深化と活用
- サステナブル建築や省エネ技術への対応
- プロジェクトマネジメント能力の向上
- 顧客の潜在ニーズを引き出す提案力
実務経験を積むことは、建築士としてのスキルアップに直結するため、ハウスメーカーの設計業務や、施工管理の経験を重ねて、専門性を高められます。
また、建築業界の最新動向を学ぶことも、キャリア形成には必要です。セミナーや勉強会に参加するなど、常に情報収集を怠らないことが大切です。
建築士としてのキャリアを築くには、日々の努力と学びを積み重ねていくことが何より重要です。
不動産業界からハウスメーカーへ転職すると年収はどうなる?

最後に、不動産業界からハウスメーカーへの転職で、年収はどのように変化しているのか見ていきましょう。
不動産業界との年収比較
不動産業界とハウスメーカーの年収を比較すると、ハウスメーカーの方が高い傾向にあります。
国税庁の令和7年分民間給与実態統計調査によると、不動産業・物品賃貸業の平均給与は513万円です。一方、大手ハウスメーカーの有価証券報告書では、平均年間給与は積水ハウスが907万円、大和ハウス工業が1,101万円、タマホームが717万円と、いずれも200万円以上の開きがあります。
データを踏まえると、ハウスメーカーへの転職は年収アップが期待できるでしょう。
ただし、年収アップ幅は職種や経験年数によって異なります。
たとえば営業職として転職する場合は、歩合によって大幅な給与アップが見込まれますが、事務職などでは変わらないケースもあります。
また、不動産業界の中でも職種や資格によって差があります。
たとえば、国家資格が必要な不動産鑑定士と不動産賃貸営業とでは、年収にかなりの幅があります。
出典:国税庁「令和7年分民間給与実態統計調査」
有価証券報告書(提出会社の平均年間給与)「積水ハウス(2026年1月期)、大和ハウス工業(2026年3月期)、タマホーム(2026年5月期)」
不動産業界の平均年収については、以下の記事にも詳しくまとめています。

不動産営業とハウスメーカー営業の違い
不動産営業とハウスメーカー営業の大きな違いは、取り扱う商品にあります。
たとえば、不動産営業は一棟ビルやマンションの仲介、土地の売買仲介などを行います。一方、ハウスメーカーの営業は、新築戸建て住宅の販売などを行います。
不動産営業は、物件を顧客に紹介・販売することが主な仕事です。一方、ハウスメーカーの営業は、住宅の設計・施工から販売までを一貫して行います。
つまりハウスメーカーの営業は、より業務範囲が広いと言えるでしょう。業務内容や取り扱う商品の違いを考えて、自分に合ったキャリアを選択することが重要です。
年収アップが期待できるハウスメーカーへ転職するなら:住まキャリに相談

ハウスメーカーの年収は、企業の規模や給与体系によって前後します。
稼ぎたい人はよりインセンティブの割合が高い会社に転職できれば、想像以上の年収を得られるチャンスがあるでしょう。
もし「自分が不動産業界で得た知識を活かして働きたい」「転職を成功させたい」「年収を今より上げたい」という気持ちがあるならば、思い切って一歩踏み出してみてください。




