「40代の女性が転職するのは難しい」。住宅・不動産業界で経験を積んできた方には、この言葉はそのまま当てはまりません。
住まキャリの選考データを見ると、40代の方は面談まで進む割合が20代・30代より高く、直近で内定を承諾した女性の中にも40代の方がいます。業界の採用担当者が見ているのは年齢より「何をやってきたか」だからです。
この記事では、40代の経験者が評価される理由と、子育てなどがひと段落してフルタイムに戻るときに確認したい条件を、住まキャリの女性アドバイザーがまとめました。
- 住まキャリの選考データでは、40代の面談到達率は20代・30代より高い(性別を問わない集計)
- 成約した求人の多くは「業界経験者」向け。40代の経験者は、むしろ採用の中心にいる
- 評価されるのは、お客様対応の幅、トラブル対応、後輩を育てた経験
- フルタイム復帰では「休日」「残業の実態」「最初の3か月の働き方」を必ず確認する
数字で見る:40代は不利ではない
住まキャリでご相談いただいた方のうち、面談まで進んだ割合を年代別に見ると、次のようになっています(性別を問わない集計)。
| 年代 | 面談まで進んだ割合 |
|---|---|
| 20代 | 31% |
| 30代 | 29% |
| 40代 | 55% |
| 50代 | 53% |
40代・50代のほうが高いのは、経験が具体的で、企業に紹介しやすいからです。また、住まキャリで採用が決まった求人のうち「未経験可」だったのは2割ほどで、8割は業界経験者を求める求人でした。経験のある40代は、住宅・不動産業界の中途採用ではむしろ中心にいる層です。
住まキャリで直近に内定を承諾した女性4名も、20代・30代・40代と年代が分かれています。
40代の経験者が評価される3つの理由
1. お客様対応の幅が広い
住宅の購入や売却は、お客様にとって一生に何度もない決断です。年齢の近いお客様、あるいは年上のお客様から「この人なら話せる」と思ってもらえることは、若手にはない強みです。
2. トラブルを収めた経験がある
引き渡しの遅れ、近隣とのもめごと、契約後の条件変更。長く現場にいた人ほど、こうした場面を乗り越えた経験を持っています。採用担当者は、この「収め方」を具体的に聞きたがります。
3. 人を育てた経験がある
後輩の指導、新人研修、チームのまとめ役。役職が付いていなくても、人を育てた経験は管理職候補として評価されます。職務経歴書には、何人をどう育てたかを数字で書きましょう。
フルタイムに戻るときに確認したい条件
育児や介護でしばらく時短や別の仕事をしていた方が、住宅・不動産業界のフルタイムに戻る場合は、次の点を確認しておくと入社後のズレが減ります。
- 休日の曜日と、繁忙期の休日出勤:土日休みは少ない業界です。家族の予定と合うか具体的に
- 残業の実態:求人票の「月平均◯時間」ではなく、繁忙期と閑散期のそれぞれを聞く
- 最初の3か月の働き方:研修の有無、ひとりで担当を持つまでの期間
- 固定給の金額:歩合が乗るまでの期間の収入で生活が成り立つか
- 同じ立場で入社した人がいるか:ブランクのある40代を採用した実績があるか
住まキャリでご紹介している求人はフルタイム勤務が中心です。正社員にこだわらず、派遣・契約で現場の感覚を取り戻してから正社員を目指す方法もあります。
職務経歴書で「ブランク」をどう書くか
ブランクがあること自体は、40代の転職ではめずらしくありません。大切なのは、隠さず短く書き、そのうえでブランク前の実績を数字で示すことです。
- ブランクの理由は1行で(例:「育児のため退職。子どもの小学校入学を機に復職を希望」)
- ブランク中に続けていたこと(資格の勉強、パート、地域活動)があれば添える
- ブランク前の実績は、担当件数・成約件数・管理戸数など数字で書く
書き方に迷ったら、住まキャリの履歴書・職務経歴書メーカーで下書きを作ってから相談すると、話が早く進みます。
まとめ:年齢より、経験の伝え方で決まる
40代の住宅・不動産転職で結果を分けるのは、年齢ではなく「これまでの経験を、次の会社の言葉で伝えられるか」です。自分ではあたりまえだと思っている経験が、別の会社では高く評価されることもよくあります。
住まキャリの女性キャリア相談デスクでは、人材紹介15年の国家資格キャリアコンサルタントと、不動産実務の経験を持つ宅地建物取引士の2名が、経験の棚卸しからお手伝いします。会社選びで見るべき条件は女性が住宅・不動産業界で働くという選択でも詳しく解説しています。




