未経験者を即戦力化!住宅・不動産業界での育成ポイント6つ

2023/11/03
未経験者を即戦力化!住宅・不動産業界での育成ポイント6つ

住宅・不動産業界では慢性的な人手不足から未経験者の採用拡大が進んでいます。
しかし「未経験者採用は戦力になるまでに時間がかかり、その間の離職リスクを負う大きな投資だ」と考える企業も少なくありません。

しかし、未経験者は効率的に育成すれば即戦力になる可能性を秘めています。
適切な育成プログラムを設計し実行することで、思いのほか早く主要メンバーへと成長することができるのです。
本記事では、未経験者を即戦力化するための育成ポイントについて、採用担当者が直面する具体的な課題と共に解説していきます。

住宅・不動産業界の中途採用の現状や課題とは

厚生労働省の「令和2年転職者実態調査の概況」によると、企業が中途採用でもっとも重視しているのは「これまでの経験・能力・知識」であるとされています。
にもかかわらず、中途採用に課題を感じている企業は全体で84.1%にも上ります。
主な問題点は、目当ての職種に適した人材が少ないこと、そして能力評価の客観的基準が明確でないことです。

この状況は、経験者だけを採用対象とするのではなく、未経験者も考慮する余地があると言えます。

出典:厚生労働省「令和2年転職者実態調査の概況

未経験者を育成し早期戦力化する6つのポイント

未経験者を育成し早期戦力化する6つのポイント

未経験者の場合、ただ採用するだけではなく、その先の「育成」にも目を向ける必要があり、セットで考慮することが重要です。
ここでは未経験者を育成するために必要なポイントをご紹介します。

OJTとマニュアルを併用する  

例えば住宅営業の商談では、初対面の緊張を和らげる「アイスブレイク」から「ヒアリング」「提案」、そして「クロージング」まで一連のプロセスがあります。未経験者の場合はこれらをOJTによって先輩から学ぶのが一般的です。

とはいえ、指導や説明をしながらのOJTでは育成担当者の業務時間が取られることとなり、リソースが割かれ、場合によっては売上低下のリスクも伴います。
このような場合は、OJTとマニュアルの併用が効果的です。

マニュアルは特定社員に業務が偏るのを防ぐほか、売れるパターンやノウハウをチームで共有できるのがメリットです。
必要に応じて更新し「誰が読んでも理解でき、成果を出せるパターン」を整理しておくと良いでしょう。

課題や背景を伝える

課題や背景を伝える

育成担当者は未経験者に対してプロジェクトの詳細をしっかりと説明することが重要です。
これには、現状の課題点や解決に向けたミッション、目指すべき業績目標の共有が含まれます。

情報共有を通じて、未経験者は単に業務を遂行するだけでなく、その成果が組織にどのように貢献するのか、そしてどのスキルや知識が求められるのかを理解することができます。

トライアンドエラーで任せてみる   

トライアンドエラーとは、様々なアプローチを試して、その結果をもとに改善を重ねる手法です。
一部の経営者や教育担当者は、ミスやリスクを恐れ、未経験者に任せることに抵抗を感じる場合があります。
しかし重要なのは、ただミスを指摘するだけでなく具体的な改善案も提示することです。

「実践→評価→フィードバック」のサイクルに従い、対面やオンラインでの面談を通じて丁寧な評価とフォローを行うことで、未経験者は短期間で業績に貢献する戦力となりえます。

オンボーディングを実施する

オンボーディングを実施する

オンボーディングとは、新しくチームに参加したメンバーが効率よく仕事に取り組めるようにするプロセスで、数ヶ月から年単位で計画することが一般的です。
早期離職を防ぐとともに「早期戦力化」を目指す上で非常に重要な要素となります。

オンボーディングの具体例

  • メンターのサポート制度
  • 人事との定期的な面談
  • 業務の網羅的なトレーニング
  • 企業文化に関する教育

多くの企業は新人に対して初月に導入研修を施しますが、その後のフォローが不足している場合も多いです。
特に未経験者の場合は、数回の研修だけで即戦力となるわけではありません。
継続的にフォローアップすることで、職場への適応を支援し、未経験者が長期にわたり貢献する人材へと成長できるよう促します。

意欲を支援する 

社員が自ら学びたいと感じた場合は、意欲を後押しする制度を設ける企業も増えています。例えば、書籍購入費の一部補助やオンラインコースの受講料補助など、小さな支援でも社員のモチベーションに大きく関わるでしょう。

ただ、業務上必要な学びであるかの確認はもちろんのこと、「会社命令による場合は何割補助するか」「自ら学ぶ場合は社員が自己負担するのか」等、研修費用の取り決めを明確にして、就業規則にもあらかじめ明記しておくことが重要です。

外部に教育・育成を委託する

外部に教育・育成を委託する

中小規模の工務店やハウスメーカーでは

  • 社内リソースが限られている
  • 自社で設計・運営するには人手が足りない
  • 必要な専門知識を持つスタッフがいない

等の課題があり、育成に手間や時間をかけられないことも多々あります。
このような状況下で選択肢となるのが、研修会社など外部機関に教育・育成を委託する方法です。

内製化との違い

内製化とは自社のリソースやスタッフを使用して、外部の助けを借りずに自社で全てを行う方法です。
内製化と外部委託の違いをまとめました。

内製化外部委託
教育内容自社で準備パッケージ型/カスタム型
人的コスト大きい
(教材準備、効果測定、他業務の調整等)
小さい
金銭的コスト小さい大きい
教育開始まで数日〜数ヶ月即時
メンテナンス必要に応じて依頼先が実施
専門性自社担当者に依存専門的な指導
フォローアップ自社担当者に依存依頼先が実施

内製化と外部委託、両方に一長一短があります。自社の実情に照らし合わせどちらが適切かを判断することが重要です。

育成を外部委託するメリット・デメリット

育成を外部委託するメリット・デメリット

外部委託の最大のメリットは専門性です。
研修会社は教育・育成に特化しているため、最新の教育手法・トレーニングが提供される可能性が高いです。また、時間や人的リソースを削減できる点も見逃せません。

しかし、外部に委託しただけで「教育したつもり」になる危険性もあります。
任せきりで社内でのフォローアップが不足すると、学んだ内容が現場に反映されないことも少なくありません。
研修費用以外にも、研修場所や機材、交通費などが発生する場合があります。そのため、費用対効果やコストパフォーマンスをしっかりと計算する必要があります。

委託先の選定ポイント

研修会社選びに失敗しないためには、数社を比較し、実績や評価をしっかりと調査すること、特に自社の業界に精通しているかどうかを確認することが重要です。

また、研修後サポートの有無や、企業が抱える課題に対する具体的な解決策を提案できるかどうかも重要です。
研修の内容、スケジュール、費用等は委託先によって異なるので、自社の予算とニーズに合っているかは重要な選定ポイントです。

ユナイテッドマインドジャパンの未経験者育成サービス

ユナイテッドマインドジャパンの未経験者育成サービス

ユナイテッドマインジャパンでは、住宅・不動産業界専門の人材紹介サービスを提供しており、20代から30代前半の有望な業界未経験者・業種未経験者も在籍しています。
当社では、これらの人材は適切な研修と育成を通じて即戦力として活躍できると考え、独自の育成プログラムを開始しました。

紹介から育成まで一貫したサポート

工務店・ハウスメーカーの人手不足や着工遅延の課題解消に向け、専門性ある人材紹介はもちろんのこと、未経験者の場合は、その後の育成まで一貫してサポートできる体制を整えています。
業界での実務経験豊富な専門のコンサルタントと提携し、紹介後の人材育成をしっかりとフォローアップいたします。

カスタマイズ可能な教育内容

また、貴社のニーズと予算に合わせて、研修プログラムの内容をアレンジすることも可能です。

  • オンライン半日研修(90分×2コマ)計4日間
  • 住宅営業→簡易設計可能な提案力ある営業に

特別料金適用の選択肢

当社の人材紹介サービスと育成プログラムをセットで利用する場合、特別な料金体系が適用されます。
詳しい情報や適用条件については以下よりお気軽にお問い合わせください。

住宅・不動産業界の人材探しはユナイテッドマインドジャパンへ

住宅・不動産の人材探しはユナイテッドマインドジャパンへ

未経験者の採用と育成は、住宅・不動産業界の企業や工務店にとって挑戦である一方、未来の投資でもあります。
適切な育成プログラムとサポート体制が整えば、未経験者は貴社に貢献する有力な戦力になり得るでしょう。

ユナイテッドマインドジャパンでは、未経験者育成サービスに加え、住宅・不動産業界に特化した人材紹介サービスを提供しています。
貴社のビジョンやカルチャーを踏まえ、成長のポテンシャルを秘めた人材から、ニーズや求めるポジションに合わせ、専門性と即戦力を併せ持つ人材まで幅広くご紹介いたします

詳しくはお気軽にお問い合わせください。

求職者様の転職相談はこちらよりお願いします。

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