住宅営業は、一部で「ブラックな仕事」と決めつけられがちです。
長時間労働、きついノルマに上司からのプレッシャー・・・。過酷なイメージを持つ人も少なくありません。
しかし、住宅営業すべてがブラックなのでしょうか？
キャリアアドバイザーの家野すみ子です！
ブラックと言われる住宅営業の真実と、ホワイト企業を見極めるポイントをまとめました。
住宅営業に興味がある人や住宅営業に転職を考えている人は、ぜひ参考にしてください！
「住宅営業はブラックな仕事」と、口コミで見たり、人から聞いたりした人もいるでしょう。
なぜそのようなことを言われるのでしょうか。実際の業務内容も踏まえて見ていきましょう。
住宅営業は仕事柄、規定の休みは決まっていても、お客様のスケジュールに合わせざるをえない面があります。
お客様の仕事が終わったタイミング、例えば平日の夜に電話・メールでアプローチするとなると、どうしても残業になってしまいます。
また、展示場の清掃や資料作りといった事前準備、見学会やイベントの企画、地鎮祭、決済、契約もイレギュラーで発生します。
このような状況が続くと心身への負担を感じる人も・・・。
長時間労働が常態化している企業も残念ながらあります。
ハウスメーカーでは「年間⚪︎棟・月⚪︎棟契約する」と目標を設定している企業がほとんどです。
価格の安いローコスト住宅営業では件数がシビアになることも。
ですが、一軒あたりの金額が非常に大きい住宅は、毎日簡単に売れるような商品ではなく、売れない月が続くことも珍しくありません。
時には購入意思が乏しいお客様に将来像をイメージしてもらい、そこから契約へ繋げなければノルマを達成できない場合もあります。
継続して売上が伸び悩む場合には転勤や配置転換が起こることもあり、営業担当は次の契約獲得に向け日々試行錯誤する人も少なくありません。
住宅購入は、多くの人にとって一生に一度の大きな投資。そのため、単に住宅の特徴を説明するだけでは十分ではありません。
お客様の人生設計を考慮し、資金計画や家族計画を含めたトータルな提案が求められ、住宅ローンの相談から、建築の制度や工法、使用する資材に至るまで、幅広い知識が必要です。
中には風水や家相を重視するお客様もいて、様々な側面からの継続的な学びは欠かせません。
知識の習得プラス、お客様に応じた対応力が求められるのがきつい部分なのかもしれませんね。
住宅営業だけでなく、住宅・不動産企業全般に言えることですが、
などで、入社して数年で辞めてしまう人が一定数いるのもブラックと言われやすい所以です。
社風は入社してみないと分からないこともあり、その人によって合う・合わないが出てくるのは当然かもしれません。
そもそも営業職そのものが性格的にマッチしていないのに、きついのは住宅営業職のせいだ感じている人もいます。
営業の仕事は、お客様との継続的なコミュニケーション、資料作成、タイムマネジメント、トラブル対応力など多岐にわたるスキルが求められます。
業務内容が本質的に合わない場合、負担を感じて業務が滞りがちになり、最終的に残業や休日出勤が増えることもあります。
向いていない仕事はご本人にとっても辛いですし、
現実と理想のギャップも感じることになります。
住宅営業が向いているか向いていないかは、次の記事に詳しくまとめているのでぜひ参考にしてみてください。
ここまで厳しい側面を紹介してきましたが、住宅営業はポジティブでホワイトな面ももちろん存在するのです。
実は住宅営業の離職率は飛び抜けて高いわけではありません。
厚生労働省が発表する令和4年の「雇用動向調査」によると、住宅営業に関わる離職率は13.8%（不動産業）10.5%（建設業）でした。
参考までに離職率の高い業種の上位は
となっています。
データで見ると意外な面が発見できますね。
出典：厚生労働省「令和4年雇用動向調査結果の概要」 総務省「大分類L不動産業」
ブラックな労働条件により、問題視されているハウスメーカーや工務店が存在しているのも事実です。
通年で大量に人材募集している企業については、慎重に応募を検討する方がいいかもしれません。
一方、社員の働きやすさや健康面を最重視している企業もあります。
そのような企業は、インセンティブだけでなく基本給やボーナス、各種手当を充実させるとともに、社員の働きがいにも力を入れています。
近頃はワークライフバランスを重視し、固定給を高く設定しインセンティブの比重を下げる企業も増えてきています。
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住宅営業は、住宅展示場などでさまざまな背景を持つお客様との出会いが日常的にあります。
これらの出会いは、単なる売買関係にとどまらず、信頼関係や長期的な繋がりへと発展します。このようにして築かれる人脈は、営業職としてのスキルを磨くだけでなく、人間としての豊かな経験を積む機会にもなるでしょう。
また、お客様の要望を実現するためには、同僚・社内外の様々なチーム・企業と協力していくので人脈も自然と広がります。
こうして築かれた人脈はキャリアアップの道にも役立つんです！
成果主義が性格的に合う人にとって、住宅営業は非常にやりがいのある職種です。
たとえ厳しい労働条件の中でも、良い成績を収めれば、労働時間の調整や柔軟な働き方が可能になることもあります。
また、歩合やインセンティブの割合が高い会社では、売れば売るほど収入がアップし、平均年収以上に稼げるようになります。これがさらなるモチベーションとなるようです。
大変な仕事であるものの、お客様と距離を自然に詰めるのが得意な場合、契約を取るのは案外難しくないと感じる人もいるんですよ！
住宅営業に転職を決意したら、腰を据えて長く働きたいですよね。
そのためには、転職前に入念なリサーチをしておくことです。
などを参考にしてください。
具体的な業務内容を示さず、抽象的な言葉が並んでいる場合は要注意！
ちなみに転職サイトにある口コミは信頼性に欠けるので、100%信じるのは危険ですよ。
また、選考プロセスや雇用条件にも注意を払う必要があります。
このような特徴があれば、ホワイト企業とは言い切れないでしょう。
ですが、自力でブラック企業かホワイト企業かを見極めるのは困難。
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住宅営業の仕事には確かに厳しい側面が存在しますが、すべてがブラックだとは限りません。
適切な環境であれば、あなたのキャリアを大きく前進させる可能性を秘めています。
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