今、なぜ企業は設計を派遣にする?住宅・不動産会社が選ぶ3つの理由

2026/10/20
住宅設計の図面を見ながら設計人材の活用を相談するチーム

HOUSING & REAL ESTATE

住宅・不動産採用

住宅・不動産の採用に、現場を知る視点を。

設計、営業、施工管理。住宅・不動産業界の人材確保と採用の選択肢を、現場の課題から考えます。

「設計は自社の社員が担うもの」と考える住宅会社や設計事務所は多いでしょう。一方で、当社には設計・CAD領域の派遣依頼が寄せられ、設計人材の派遣実績を重ねてきました。企業はなぜ、設計職を常に社内で抱える以外の方法を選ぶのでしょうか。

背景にあるのは、案件量の変動、専門スキルの細分化、そしてAI・BIMによる業務の変化です。この記事では住宅会社・不動産会社・デザイン事務所それぞれの事情を公的データとともに整理し、社内の中核人材と外部人材をどう組み合わせるかを考えます。

この記事の要点

  • 設計の仕事には繁閑があり、企業は必要な工程・期間に合う人材を探している
  • AI・CAD・BIMは作業を助けるが、条件の判断と成果物の確認には設計者の経験が要る
  • 住まキャリ派遣は住宅・不動産・建築業界に特化し、仕事内容を具体化して人材を探す

市場は大きい。しかし、仕事量は一定ではない

国土交通省によると、2025年の新設住宅着工戸数は740,667戸で前年比6.5%減でした。新築住宅だけを見ても、年間の案件量は固定ではありません。金利、用地、販売、法改正への対応などで、各社の設計部門にかかる仕事の時期や種類は変わります。着工数の減少が、そのまま設計人材の需要減を意味するわけではありません。出典:国土交通省「令和7年の新設住宅着工戸数」

一方、住宅以外の建築や既存物件の改修、不動産事業にも設計関連の仕事があります。国土交通省の登録統計では、2025年4月時点の建築士事務所は全国92,255。2026年3月末の宅地建物取引業者は133,727で、12年連続の増加です。これらは派遣求人の件数を示す数字ではありませんが、設計に関わる企業やプロジェクトの裾野の広さが分かります。出典:国土交通省「建築士登録状況」/「令和7年度宅地建物取引業法の施行状況」

740,667戸2025年の新設住宅着工
92,2552025年4月の建築士事務所登録数
133,7272026年3月末の宅建業者数

設計を派遣で迎える、三つの現実的な理由

1. 忙しい工程に合わせてチームを組める

住宅会社なら、契約前のプラン提案、実施設計、確認申請、仕様変更の時期に負荷が集中します。不動産会社やデベロッパーでは、開発案件の検討、リノベーション、販売資料のための図面など、プロジェクトごとに必要な仕事が変わります。デザイン事務所では、コンペや納品前に作図・修正が重なることがあります。

企業が「どの図面を、いつまでに、どのソフトで、誰の確認のもとで進めるか」を明確にすれば、その工程に経験の合う設計者を迎えやすくなります。短時間・週数日といった勤務も、業務と受入れ体制が合えば検討できます。正社員には顧客との設計判断や品質責任など継続的な役割を置き、案件の山に合わせて外部人材を加える考え方です。派遣が常に安いわけではなく、採用・育成にかかる時間や案件の継続性も含めて比較します。

2. 必要な専門性を探しやすい

「設計経験者」と一口に言っても、木造住宅のプラン、CADでの実施図、BIMモデリング、インテリア、確認申請の補助では求める経験が違います。企業が一つの職種名で全工程を募集するより、担当する図面・ソフト・建物種別を具体化した方が、経験者との接点をつくりやすくなります。

当社の住まキャリ派遣は、住宅・不動産・建築業界に特化しています。住宅のプラン、実施設計図、CAD修正、BIMモデルなど、企業が任せたい工程を伺い、候補者の建物種別・使用ソフト・担当経験と照らしてご相談を進めます。業界と職種の理解を前提に、単なる「設計経験者」の募集で終わらせないことが当社の強みです。

正社員採用を検討している企業には、設計職の応募が来ない理由と求人改善も参考になります。継続して任せる中核業務と、一定期間に集中する工程を分けて考えると、採用と派遣の使いどころが見えます。

CAD・BIMを使い住宅の図面を確認する設計チーム
AI・CAD・BIMで効率化しても、条件の判断と成果物の確認には設計者の経験が必要です。(画像はイメージ)

3. AI時代ほど、成果物を判断できる人が要る

AIは情報整理、議事録や仕様書のたたき台、案の比較などを助けます。CAD・BIMも図面の修正や情報共有をしやすくします。工程を切り分ければ、短い勤務時間でも担当部分を進められる場合があります。ただし、効率は案件、ツール、データ整備、確認体制によって異なります。「AIで設計時間が何割減る」と一律には言えません。

国土交通省のBIM調査では、2024年度に回答した従業員100人以下の事業者の導入率は35.8%、101人以上では72.8%でした。調査対象団体の回答に基づく数値ですが、ツールの普及に差があることを示しています。道具を使える人材と、図面の意図や納まり、法令・顧客条件を確かめる人材の両方が必要です。出典:国土交通省「建築BIM環境整備部会資料」(36頁)

AIが出した案やBIMモデルを最終成果物としてそのまま採用するのではなく、責任を持つ設計担当者が検証します。定型的な整理や作図を効率化できれば、必要な時期に専門経験を持つ人材を迎え、レビュー体制のもとで仕事を切り分けやすくなります。これは社内の設計責任者が不要になるという意味ではありません。

社内に残す仕事と、外部に任せる仕事を分ける

顧客との合意形成、設計方針、法令適合の確認、最終的な品質判断は、企業側の責任者が担うべき中核です。一方、明確な指示とレビュー体制を組める図面修正、CADデータ整理、BIMモデル整備などは、案件量に合わせて派遣人材を活用しやすい工程です。

一定期間だけ必要な専門性をすべて常勤の採用枠で賄うと、繁忙期と閑散期で配置が難しくなることがあります。派遣・国内の設計事務所への委託・海外委託は、指示系統と成果物の範囲が異なります。設計派遣と業務委託の違いを整理してから選ぶと、現場の運用を設計しやすくなります。

設計案件の工程と社内外の役割分担を相談する住宅会社
中核の判断と、繁忙期に外部人材を迎える工程を分けて考えます。(画像はイメージ)

企業と働く方が、最初に確かめたいこと

良いマッチングには、企業側が担当工程、使用ソフト、レビュー担当、納期、勤務条件を具体的に伝えることが欠かせません。住まキャリ派遣では、その要件を候補者の図面・建物種別・資格・就業条件と照らし、受入れの可能性を確認します。

なお、ここでいう設計派遣は、事務所等での設計・CAD業務を想定しています。建設現場での直接作業やその準備作業、建築士事務所の管理建築士業務は派遣の対象にできません。担当業務は就業前に個別に確認します。出典:厚生労働省「労働者派遣を受け入れる際の注意点」

設計人材の確保は、工程と責任分担から

AI時代も、住宅や建物の条件を読み取り、図面を確かめる人の判断は欠かせません。中核となる社員の役割を明確にし、繁忙期や専門工程には外部の力を加える。住まキャリ派遣は、住宅・不動産・建築業界に特化した知見をもとに、企業の設計業務と必要な人材像の整理からご相談を承ります。

住宅・不動産・建築業界に特化

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住まキャリ派遣は、住宅・不動産・建築業界の設計人材に特化したサービスです。設計・CAD・BIMの経験や担当工程を踏まえ、必要な人材像と受入れ条件の整理からお手伝いします。

こんなご相談を承ります

  • 設計・CAD人材を必要な時期に派遣で迎えたい
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